月を探す光


慶side


「那月遅ぇ。」


トイレに行ったはずの那月がもうかれこれ30分以上帰ってこない。


もしかしてまたリンチでもされてるんじゃ……


「見てくる。」


「あぁ。頼む。」


翔が那月を探しに屋上を出て行った。


明らかにイライラしている洸。


那月が居ないとすぐにこれだ。


どんだけ那月に依存してるんだか……


最近は同棲も始めて、今まで以上に甘〜いオーラを醸し出す2人。


見てるだけで胸焼けするのは言うまでもない。


そんなこんなで最近は幸せオーラ全開で機嫌も良かったのに…


10分程で帰って来た翔。


「トイレもそれっぽい所も全部見たけど何処にも居ねぇ。」


「あ"ぁ!?」


…どうしよ。洸がキレた。