月を探す光


それからおデコ、眉毛、目、鼻、頬、唇、顔のパーツ全てにキスを落とす洸。


「那月の全部は俺のだ。消毒しねぇと…」


「ん……こ、う」


「怖い思いさせてすまねぇ……」


「ん……」


どんどんとキスする場所が下に下がっていく。


あの金髪にされた時は気持ち悪いじゃ表現しきれないくらい気持ち悪かったけど、洸がすると気持ち悪くない。


むしろ気持ち良いし落ち着く。


首、鎖骨、胸の方に来た所で慶が着せてくれた上着が脱がされる。


「那月……良いか?」


「うん……」


何を?って聞かなくても通じる。


「ん…」


ブラは多分あっちに置きっぱだと思うから、何も着けてないから露わになる胸。


胸の膨らみにキスを落としていく洸。


「ごめん……」


そう切なく零しながら。


洸が悲しいと私も悲しい。


何故だか私も胸がギュッと締め付けられるような気分。