月を探す光


腕枕をしてくれてたらしく、


「腕、痺れてない?」


「あぁそういや痺れてるな」


心配なんだけど、当の本人は全く気にしてなかったらしい。


腕枕を解除してあげて、普通に向かい合ってベッドに寝っ転がる。


「私が寝てる間何してたの?」


腕枕してたから動けなかったでしょうに。


「ん?那月見てた。」


「へっ?」


私を見てた?


思わぬ回答に間抜けな声が出る。


「飽きないの?」


「飽きねえな。那月に飽きる事なんて一生ねぇし。」


「もうっ…」


洸は私の心臓を壊したいのだろうか。


バクバクと煩い心臓。