月を探す光


ジュー


「出来たよ洸」


「ん……」


むくりとソファから起き上がった洸。


フラフラと危なかっしい足取りでダイニングに向かってくる。


今日は食パンと目玉焼きとサラダ。


「「いただきます」」


朝が弱い私と洸は特に喋ることなく黙々とご飯を食べる。


「ごちそうさま」


「御粗末さま」


食べ終わると使ったお皿を洗って、手伝ってくれる洸。


「ありがと」


「ん。これくらいしねぇとな。
那月がご飯作るなら俺は使った皿とか洗う係な?」


「じゃあそうしようか」


役割が決まった。


なんか新婚みたいで良いな、こういうの。