月を探す光


「今日は学校休むか。」


「ん」


洸がそう言うなら休もうかな。


だって学校とかダルいし。


「傷が少し良くなって来るまで休みな。」


「ん」


遥人に連絡しておかないと。


「遥人に電話する」


「あぁ。」


遥人、遥人っと


電話帳から遥人の名前を引っ張って電話を掛ける。


「もしもし遥人?」


「あ?なんだ那月か……」


寝起きなのかいつもより声が低い遥人。


「しばらく学校休むね。」


「あぁ?何でだよ」


「傷。痛いから」


「……あぁ、あれか。岸野達から聞いた。わかった。ゆっくり休めよ。」


「ん。」


「じゃあな。」


「ばいばーい」


ブチ


「良いって」


「ん。良かったな。」