月を探す光


「………ん?」


目が醒めると、目の前に壁がある。


………。あ、洸の胸板か。


そう言えば洸、泊まったんだっけ。


まだ寝ている洸。


寝顔は幼くてとても可愛い。


サラサラの髪の毛を撫でたり、頬っぺたを引っ張ったり


寝ている隙に洸で遊んでみると


「っ!?」


視界が急に逆転して、


「朝から煽ってんじゃねぇよ。」


目の前には色気たっぷりの洸の顔がドアップ。


「煽ってなんか……」


「一緒に寝るだけでも我慢してんのによ。ったく」


「だって……」


「だって?」


「……可愛かったから」