月を探す光


「好き……」


「俺は愛してる」


そう言って唇が重なった。


「ん……こ、ぅ……」


「那月……」


……のは良いけど、どんどん深くなっていくキス。


終いには舌まで入って来て、久しぶりの深いキスに息の仕方を忘れて苦しい。


「はぁ……はぁ……」


「ごちそうさま」


ペロリと唇を舐めて親指で拭った洸。


その色気のある行動に私の心臓は暴れ出す。



「もぅ、バカ」


「くくく……」


笑いを堪えてる洸の胸板を一発パンチした。


「おら、湯冷めするからそろそろ中入るぞ」


「ん……」


その手はしっかりと握られていた。


「そろそろ寝るか。」


「そうだね」


時刻は23時。


「俺はソファで寝るから」


「……一緒に寝ないの?」


「寝ていいか?」


「ん……」


「じゃあ遠慮なく。」


手を繋いだまま寝室に移動する。