月を探す光


「服も乾いたよ」


「あぁ。」


ご飯を食べてる内に洸の服も乾いて。


乾燥機にかけてたからまだ暖かい洸の服を持っていく。


「パジャマじゃなくてごめんね?」


「急だったから別に大丈夫だ。さんきゅ」


やっと服を着てくれた洸。


……実は洸の鍛えられた腹筋が目に入って目のやり場に困ってた。


「那月も風呂入って来い。」


「うん」


着替えを持って風呂場に行く。


「…………」


ここ一週間、風呂に入るのが憂鬱なのだ。


服を脱げば嫌でも目に入る、赤黒い痣。


気持ちの良いものではない。


普通に歩いてるだけでも痛む痣は、押すと激痛が走る。


でも、洸達が助けてくれたからもう痣が増える事はない。



あとは消えていくだけ。