月を探す光


コンコン


事前に指定されていた診察室をノックすると


「あーどーぞー」


なんともやる気のない返事が返ってきた。


「失礼します。」


「おーおーまた嬢ちゃんが怪我したのか?」


「あぁ。」


短く答えた洸に、賢さんに顔を向ける那月。


「嬢ちゃんも大変だなぁ。
そんな頻繁に怪我してちゃあ。
女なんだからもっと自分を大切にしねぇと。」


「あ、はい」


那月、こいつ誰?ってモロ顔に出ちゃってるよ。


「んで?今日は何処を怪我したんだ?」


「服の下全部。」


「……リンチでもされたか?」


「……あぁ。」


空気が重くなるのを肌で感じる。