それは俺たちからでも十分に見える傷で。
「っくそ!」
「「「っ……!」」」
全体が赤黒く痣になっている那月のお腹。
それは見るに耐える位酷い怪我で。
よくこの1週間普通に過ごせていたと思う。
ガチャン
近くにあった物を投げて八つ当たりする洸。
その気持ちは分からなくもない。
「気持ち悪いでしょ?これ。」
「すまねぇ……マジですまねぇ…」
声が震えている洸。
あの傷は重症だ。
なんて言葉にしたら良いか分からない。
「病院行くぞ」
「え、やだ」
「知るか。知り合いがいる病院だから安心しろ。」
「病院嫌い」
「そんな事言える傷じゃねぇんだよ!
とにかく検査してもらわねぇと。
那月になんかあったら俺はどうすればいい…?」
「洸……」
「マジで頼むから。」
「…………わかった」


