月を探す光


「さすがに今、那月が何してるのか分からねぇ。」


今もいつも通り何処かに消えている那月。


それでもだいたい20分くらいで帰ってくる。


本当は一人行動なんて、他の族から狙われている那月がしたら危険なんだけどね。


あ、もちろんその事は那月に何も言ってない。


いつか話すつもりだけど。


「じゃあ……」


「明日、那月の後を着ける。」


やっぱそう来るよな。


「なんか楽しそう!」


「探偵みてぇだな。」


わくわくしてる2人には申し訳ないけど、那月は楽しい事をやってるわけじゃないと思う。


明らかにここ1週間、様子が可笑しいから。


少し、ほんの少しだけどやつれて来てる。



明日。


全てが終わる。