月を探す光


「そうだぞ洸。少し落ち着け。」


「あぁ?落ち着いていられるか!」


「はぁ……いいから落ち着け。」


「……あ、あぁ。」


慶の黒い笑顔を見た瞬間、落ち着いた洸。


さすが幼馴染み。


「俺の那月……俺だけの那月……全部知りてぇ……宮崎め……」


落ち着いたのは良いけど、なにやらブツブツ言ってる洸。


側からみたらすごく怖い。


「遥人は従兄弟だから。別に良いでしょ」


「良くね…「洸。」…分かった。」


渋々納得してくれた洸。


まぁ、結果オーライかな。


「遅くなる時は次からちゃんと連絡しろよ。」


「わかった」



次の日から、地獄が待っていた。