「那月!」 「どうしたの?洸」 痛い身体に鞭打ってなんとか屋上まで辿り着いた。 屋上に入ると洸が焦った様子で私の肩を掴んできた。 ……少し痛い。 「遅かったから心配した。電話しても出ねぇし。」 「え?電話?」 あっ……電源切れてた。 充電するの忘れたんだっけな。 「……お前と居ると心臓が持たねえよ。」 苦笑しながら私の頭をポンポン撫でる洸。 それが気持ちよくて目を細める。