月を探す光


次の日、言われた通り5時間目になってからテキトーな理由を付けて体育館裏に来た。


「おせぇよ。」


「待たせてんじゃねぇよ」


……貴方達が来るの早いんです。


八つ当たり止めてよ。


「来たんだから良くない?」


抜け出す理由考えてるこっちの身にもなれよ。


洸と慶は特に鋭いんだから大変なんだよ。


「舐めた口きいてんじゃねぇぞ!」


「っ………」


痛いんだけど。


前髪掴まないでよ。


あと臭い。


「もうやって良いよな」


「やっちゃえやっちゃえ!」


するとギャルAは私の前髪を離して、お腹を殴って来た。


「うっ……」


ドカッ

ドコッ

「うぁっ……くっ……」