月を探す光


「……お前天然か?」


「紛らわしい事言ってんじゃねぇよ!」


「正直に答えただけなんだけど」


なんで逆ギレされなきゃいけないんだよ。


「ちっ。まぁ良い。」


「単刀直入に言うと、月光から離れろ。」


わぉ。

王道来ちゃったよ、これ。


小説あるあるドストライクだよ。


こんな事本当にあるんだね。


「え?やだ。無理。」


でもさ、これだけは譲れないんだよね。


だって、洸から離れないってこの間決めたばっかだし。


即答した私の胸ぐらを掴んで引き寄せたギャルB。


「あぁん?ふざけんじゃねぇぞ!」


「別にふざけてないんだけど」


……香水臭いので離してください。


どんだけキツイ香水使ってるの?


鼻もげる。