月を探す光


屋上に着くといつも通りみんな自由にやりたい事をやる。


洸は私の膝枕で寝るし、慶は女顏を苛めて遊んでるし、翔はスマホでゲームをしている。


私はそんな洸の髪の毛で遊んでいる。


統一性なんて全くないけど、居心地が良いのが不思議だ。


教室で睨まれるよりはるかにマシ。


そして昼休み


「お手洗い行って来る。」


「…着いてく」


むくりと起き上がった洸。


だけど


「お腹痛いから恥ずかしいし1人で行く」


着いてこられちゃ困るのだ。


ごめんね、洸。


「…そうか。
ヤバくなったら電話しろ。すぐ行くから」


「うん。じゃあ行って来る。」


「あぁ。」


「那月、トイレの場所分かる?」


慶さん、さすがに覚えましたよ。


「分かる分かる。じゃあ行って来るから」


一人で行動しようとすると必ず着いて来ようとする4人。


心配性も度が過ぎるとあれだよね。


過保護。