Bu-KIYOびんぼう ~幼なじみと不器用な約束~

タケルくんの話をお母さんが聞いている。


お母さんに話しちゃってる。

でも結局、同じこと。

もういい。



「あの時は分かってなかったんです。自分がキヨに何を求めたか。だけど、だんだんと分かってきた…絶対に取引しちゃいけないものを取引したって…」


タケルくんが涙を拭った。

「キヨの命をもらったんです。俺は…だから、もうこれ以上…何も求められない」


お母さんが食いつくように言った。

「だけど約束は卒業までよね?だったら、あと3ヶ月あるはずじゃない!」

「翌日が学科推薦の締め切り日だったから、キヨと自分の願書を直接窓口まで出しに行ったんです」


お母さんが息を飲んだ。


「あの子…出してなかったの?」

「その期限が、明日です」