幸せの定義──君と僕の宝物──

タクミが相変わらず楽しそうにハヤテに話を続ける。

「トモがマサキに“家の人に黙って一人で来ちゃダメだ”とか説教なんかしてさぁ。ホントに親子みたいだった!な、トモ!!」

何気なくタクミが笑ってトモの肩を叩いた。

トモは一瞬、口元をギュッとひきしめて、真剣な面持ちで口を開いた。

「あれな……オレの息子…。」

唐突なトモの発言に、ユウとリュウは“やっぱり…”と思いながら、お互いに顔を見合わせ、ため息をついた。

タクミとハヤテは一瞬目を見開いてから、声をあげて笑い始めた。

「確かにめちゃくちゃ似てるけどさぁ…。」

「いくら似てるからって、いきなりそりゃないだろう…。」

トモの言葉を冗談だと思い笑っていたタクミとハヤテが、トモがいつもとは違い真剣な表情を崩さない事に気付いて、笑うのをやめた。

「待って…。トモ、本気で言ってる?」

タクミがトモの顔をじっと見て尋ねると、トモは大きくうなずいた。

「本当にマサキは…オレの子供なんだ。」

スタジオ内に、重い沈黙が流れた。

ハヤテがトモの肩を叩いた。

「とりあえず、場所変えよう。トモ、ちゃんとみんなに説明してくれ。」