幸せの定義──君と僕の宝物──

ラジオ番組の出演を終え、ハヤテ、タクミ、トモの3人が楽屋を出た後、ユウがタバコを吸いながら帰り支度をしていると、リュウが後ろから肩を叩いた。

「ユウ…この後、ちょっといいか?」

いつになく深刻そうなリュウの顔を見て、何かあったのかとユウはうなずいた。

「ああ…。うち来るか?」

「そうさせてもらうかな…。」


ユウはリュウと一緒に自宅に帰ると、冷蔵庫に残っていた食材で、具だくさんの焼きそばと、ツナとチーズのオムレツを作った。

「たいしたもんないけど…まぁ食えよ。」

「急に来たのに悪いな。」

「いいって。レナが入院してから、一人だと飯が味気なくてさ。昨日もトモに飯作ってやったんだ。」

ユウがテーブルの上に料理を並べながらそう言うと、リュウが眉を寄せて顔をしかめた。

「トモ…来てたのか?」

「うん。昼間レナの見舞いに来てくれてさ。晩はうちで飯食って酒飲んだ。」

「そうか…。」

とりあえずビールで乾杯をして、ユウの作った料理を二人で食べた。

「うまいな。ユウ、また腕上げたか?」

「昨日、トモにも言われた。」

リュウは箸を運ぶ手を止めてユウの顔を見た。

「なぁ…。トモ、なんか言ってたか?」

「ん?ああ…。昔の恋の話とか?」

「そうか…。聞いたんだな…。」

リュウは険しい顔をしてビールを飲み干した。

「とりあえず…難しい話は、飯食ってからにしようか。」

「…そうだな。」