幸せの定義──君と僕の宝物──

「誰ともしないで、ハルが大人になるまで我慢できるの?」

「…他の女はもうどうでもいい。」

「ふーん?ハルとするから?」

「だから…。ああもう、なんにも言えなくしてやる。」

リュウはハルの頭を引き寄せ、唇を塞いだ。

何度も何度も、ついばむような優しいキスをして、ハルの唇を舌先でゆっくりとなぞる。

「ん…。」

ハルが小さな声をあげると、リュウは貪るようにハルの唇を吸って、舌を絡めた。

「んっ…。」

リュウの激しいキスに、ハルがまた小さく声をあげた。

リュウはハルを抱きたい衝動が抑えきれなくなりそうで、慌てて唇を離す。

(ヤバイ…。)

「とーちゃん…?」

ハルがとろけそうな目でリュウを見つめると、リュウの胸がドキドキと激しく音をたてた。

(マジでヤバイかも…。)

いつになく色っぽいハルの目付きから逃れるように、リュウは目をそらして必死で耐える。

「ハル…とーちゃんと、したい…な…。」

「ダメだって…。」

「いじわる…。とーちゃんから、あんなキス…してきたくせに…。」

ハルが目を伏せて、リュウの胸にそっと手のひらを添えると、リュウの胸が更に激しく高鳴った。

(ああもう…!!いつの間にこんな色気のある顔とか仕草とか覚えたんだ!!)

「ハルの事、好きだって言ったのに…。好きじゃない大人の女の人とはするくせに…やっぱりハルの事、子供扱いしてるんでしょ。」

うつむいてそう言うと、ハルはまたリュウに背を向けた。

「えっと…ハル?」

思わぬ事でハルの機嫌を損ねてしまい、リュウはおそるおそるハルの顔を覗き込んだ。