幸せの定義──君と僕の宝物──

リュウとハルが病室を出た後、ユウとレナは病室にユヅルを乗せたベビーベッドを運び入れ、二人してその寝顔を眺めていた。

「かわいいなぁ…。」

「うん、ホントにかわいい…。」

「この子がレナのお腹にいたんだもんな…。」

「不思議だね。」

ユヅルは時折、口元を小さく動かしたり、ピクリと手を動かしたりする。

小さな手をギュッと握り、バンザイのような格好で眠る姿は、いかにも新生児と言う感じで、とにかくすべてが愛らしい。

「レナと結婚して子供ができるなんて、何年か前は想像もできなかった。もう会えないと思ってたから。」

「私も。でも、いつかまた会いたいって思ってた。」

「また会えてホントに良かった…。会えなかったら、オレはこんな幸せ知らなかったよ。」

ユウはレナを抱き寄せ、優しく口付けた。

「ユヅルが生まれたから、これからもっとたくさん幸せになれるね。」

「うん。一緒にユヅルを育てて…何年かしたらユヅルの弟か妹ができたりして…。」

「ユウ、気が早いよ。まだユヅルが生まれたところなのに…。」

「レナも言ってなかったっけ?女の子も欲しいって。」

「欲しいけど…。もう少しだけ、先の話かな。今は目の前のユヅルで精一杯。」

二人は幸せそうに笑いながら、ユヅルの寝顔を見つめた。

「大事にしような。」

「目一杯愛情注いで、でしょ?」

「そう。オレとレナの宝物だから。」