幸せの定義──君と僕の宝物──

(それにしても…随分たくさんあるな…。)

画像を順番に見て、ユウは笑いながら、隣で指輪を眺めながらぼんやりしているリュウを肘でつついた。

「なんだ?」

「ハルちゃん、お昼前に無事に着いたって。それから桃とブドウありがとうって。」

「そうか…。」

「あと、これ。」

ユウは、マコトを抱いて微笑むハルの写真を画面に写し出して、リュウに差し出した。

さっきまでぼんやりしていたリュウが、急に目を見開いた。

「佐伯…じゃなくて、前に雑誌の編集長やってた三浦 麻由、覚えてるだろ?子供連れて遊びに来てるんだってさ。マコトと写真撮ったんだって。さすがレナ、プロのカメラマンだけあってよく撮れてるよな。」

「ああ、そうだな…。」

思わずハルの写真に見入ってしまった事が恥ずかしかったのか、リュウは慌てて画面から目をそらした。

(わかりやすいのに素直じゃないなぁ…。)

「何枚かあるから、送ってやるよ。」

「いいって…ハルの写真なんて今更だろ…。」

「要らないの?じゃあ…もったいないからタクミに見せてやろっと。アイツ、ハルちゃんかわいいって気に入ってるみたいだから。タク…」

ユウがタクミに声を掛けようとすると、リュウが慌ててユウの口を塞いでそれを遮った。

「バッ…バカ!それだけはやめろ…!!」

「今、オレの事呼んだ?」

前の方に座ってトモとハヤテと話していたタクミが振り返った。

「なんでもねぇ!!」

焦って返事をするリュウに首をかしげながら、タクミはまたトモとハヤテと話し始めた。