幸せの定義──君と僕の宝物──

「遅っ…!!なんとなく想像はついてたけど…片桐が最初で最後の相手か…。ハルちゃん、慌てなくてもこういう人もいるから。ハルちゃんを大事にしたいってリュウの気持ちを信じてあげたら?」

「指輪も買ってもらったんだもんね。」

レナがハルの右手の薬指を見て微笑むと、マユがハルの指輪をじっと見た。

「これって…もしかしてペアリング?」

「リュウさん、ハルちゃんに指輪買ってあげたくて、ユウに私の指輪どこで買ったか聞いたんだって。ホントはきれいな宝石の入ったのとかデザインのかわいい指輪を買ってあげるつもりだったみたいなんだけど…。」

「とーちゃんがハルの好きなの選べって言ったから…。ハルはとーちゃんにも同じ指輪してて欲しいなって…。」

「虫除けみたいなもの?」

「うん…それもあるけど…。離れてる時も、ハルの事忘れないでいて欲しいから…。」

恥ずかしそうに答えるハルの頭を撫でながら、マユはたまらず声をあげる。

「ああもう、かわいい…!かわい過ぎる…!リュウが将来お嫁に欲しいって気持ちがわかったわ!」

そんな二人を見ながら、レナはハルに微笑み掛けた。

「大丈夫だよ。リュウさんはこういうハルちゃんが好きなんだから。ハルちゃんを悲しませるような事はしないと思うよ。」

マユはハルの右手を取って、またじっくりと指輪を眺めている。

「リュウも同じ指輪してる?」

「うん。恥ずかしいって渋々だったけど…。」

「照れ隠しなんじゃない?リュウさん、すごく照れ屋さんみたいだから。」

「実はリュウの方が喜んでたりしてね。」