幸せの定義──君と僕の宝物──

「なんて言ったらいいのか…。するなら避妊だけはしろって言うお母さんもすごすぎるけど…約束したからって手を出さないリュウもすごいわ…。」

「それだけハルちゃんが大事なんでしょ。」

ハルは更に恥ずかしそうに話を続ける。

「でも…その…とーちゃんは大人の男の人なのに、それでもいいのかなぁって…。ハルが大人になるまでどうするんだろうとか…。ハルとできなくても、そういう事する女の人がいるのかなぁとか…。若い頃はそういう相手がいっぱいいたみたいだから…。」

思いのほか大人っぽい事を言うハルに、レナとマユは驚きの色を隠せない。

「うわ…なんかリアル…。ハルちゃん、若いけどやっぱり女だねぇ…。」

「私がハルちゃんの歳の頃なんて、そんな事考えた事もないよ…。」

「好きでなくても同じくらいの歳なら良くて、すごく好きでも歳が離れてたらダメなのかなぁとか…。」

数日前のリュウとの間に起こった出来事を思い出しながら、ハルはしょぼんとうつむいた。

「まぁ…確かに中高生でも経験済みの子はいっぱいいるもんね。中には教師と内緒で付き合ってる子とかもいるし…。私も初めては高1の時に付き合ってた男の子だったかな…。そんなに好きでもなかったけど…。」

レナはレナで、これまで聞いた事のなかったマユの体験談に驚いている。

「みんな早いな…。私が遅すぎただけ?って言うか…マユのそんな話、初めて聞いたよ…。」

「だってあの頃のレナには、そんな話できなかったもん。レナはいつ?」

「29…。ユウと再会して付き合う事になって、一緒に暮らし始めてしばらくしてから…。」

レナがぼそぼそと答えると、マユは驚いて目を見開いた。