幸せの定義──君と僕の宝物──

「いや…ちょっとビックリしたけど…。なんでそういう話になってるの?」

ハルは、リュウとの関係や小さい頃からずっとリュウを好きだった事、“ハルが大人になったらオレんとこ来るか?”とリュウが言ってくれた事、普段一緒にいられない分、夏休みの今はリュウの家に来て一緒にいる事などを話した。

「へぇ…。ちょっと意外…。リュウってそういう優しいとこあるんだ。取材しててもリュウは余計な事は一切話さないから、もっとクールな印象だった。」

「リュウさん、ハルちゃんには甘いよ。思ってる事は照れて素直に言えないみたいだけど。」

「へぇ…それまた意外…。」

自分の食事をしながらマユが心底意外そうに呟いた。

「やっぱり、18も歳が離れてるのにこういうの…おかしいのかな…。」

「おかしくはないよ。世間には20も30も歳の離れたカップルはいるもん。ただハルちゃんがまだ若いからね。ハタチ過ぎたら、どうって事ないんじゃない?」

マユの言葉に、ハルはため息をついてガックリと肩を落とした。

「あと4年ちょっと待たないと、ハタチになれない…。早く大人になりたいのに…。」

「そんなに慌てなくてもいずれはなれるよ。」

レナは肩を落とすハルを見ながら、アイスティーのおかわりをグラスに注いだ。

「私なんか、高1の頃は恋とはまったくの無縁だったのに…ハルちゃんって大人…。」

「レナは“恋の定義がわからない”の一点張りだったから。片桐はずっとレナにフラれるのが怖くて片想いしてたんだよね。」

マユの言葉に、ハルは首をかしげた。