幸せの定義──君と僕の宝物──

「とーちゃんが選んでくれたの?」

「まぁな…。気に入らないなら無理して着なくていいぞ…。」

「嬉しいっ!!試着してみるね!!」

満面の笑みで早速試着室に飛び込むハルに、ユウとレナは思わず笑みを浮かべた。

しばらくすると、試着を終えたハルが、試着室のドアを開いた。

「こんな服を着るの初めてなんだけど…どうかな…。似合う…?」

少し恥ずかしそうにハルが尋ねると、リュウは顔を赤くしてうなずいた。

「……いいんじゃねぇか…。」

ユウが、相変わらず照れて思っている事をハッキリ言えないリュウの肩を叩いて、笑いながら耳打ちする。

「ハッキリ言ってあげたら?すごく似合ってる、めちゃくちゃかわいいって。」

「はぁっ?そんな恥ずかしい事言えるか!!」

思わず声をあげるリュウの耳元で、ユウは更に小声で話す。

「言わないと伝わらない事もあるって。だからハルちゃん、不安になるんだよ。」

「…っ。それを言われると……。」

リュウは照れ臭そうに頭をかきながら、ハルのそばに近付いた。

「……似合ってる…。か…かわいい…と、思うぞ…。」

耳元でボソボソと呟くリュウの言葉に、ハルは嬉しそうに笑った。

「…気に入ったか?」

「うん!!すごく気に入ったよ。」

「じゃあ…それ、買ってやる。もう少し涼しくなったら…それ着てどっか行くか。って言っても、連れてってやれんのドライブくらいだけどな…。」

「ハルはとーちゃんと一緒なら、どこでも嬉しいよ。」

「さらっと恥ずかしい事言うな…。」

ユウは初々しい二人を見守りながら、レナに白とバイオレットのグラデーションのロングスカートと、白地に赤いストライプの入ったカットソーを差し出した。

「オレもレナに選んだ。出産して落ち着いたら着てくれる?」

「ありがと。お天気がいい日に、3人でお散歩しようね。」