幸せの定義──君と僕の宝物──

翌日。

ユウとレナは、約束通りリュウとハルと一緒に買い物に出掛けた。

リュウは今日ジュエリーショップに行く事を、ハルにはまだ言っていないらしい。

ユウはそれを聞いて、おそらくリュウは照れ臭くてハルに言えないのだろうと思った。

客足がまばらになる夜にジュエリーショップに向かうことにして、まずは出産準備の買い物をする事にした。

ショッピングモールの駐車場に車を停め、レナの歩幅に合わせて4人でベビー用品売り場に向かった。

「何買うんだ?」

「新生児用の紙オムツとか…オムツ用のゴミ箱とか…。肌着と服はシンちゃんちのマコトのお下がりもらったしな。哺乳瓶とかミルクとかベビーソープとか…細々した物も多いけど、ベビーカーとかチャイルドシートなんかも今日買わないと。」

ユウがメモを見ながら答える。

「ベビー用の爪切りとか櫛とか…ガーゼのハンカチだろ。」

リュウがそう言うと、ユウとレナは驚いて顔を見合わせた。

「詳しいな、リュウ。」

「あー…姉貴の出産前、買い物に付き合ったの思い出した。姉貴はシングルでハルを産んだからな。ロンドンに行くまでは、3分の1はオレがハルを育てたようなもんだ。」

「なるほどな…。」

リュウはハルの顔をチラリと見て、そんなハルとまさかこんな関係になるとは夢にも思わなかったと、少しバツが悪そうな顔をした。

「もう…また子供扱いする…。」

ハルが少し頬を膨らませて不服そうに呟くと、リュウはハルの頭を撫でた。

「昔の話だ。今はしてない。」

「ホントかなぁ…。」

なんだかんだ言いながらリュウはハルに甘い。

ハルの機嫌を損ねて困った顔をしているリュウを、ユウとレナは微笑ましく見ていた。