幸せの定義──君と僕の宝物──

数日後。

ラジオの出演を終えたユウがタバコを吸いながら一息ついていると、リュウが隣に座ってタバコに火をつけた。

「お疲れ。」

「お疲れ…。なぁユウ…ちょっと教えて欲しいんだけど…。」

少し照れ臭そうに目をそらして話すリュウに、ユウは微笑みながら尋ねる。

「ん?なんだ?」

「ユウさ…片桐さんに指輪…どこで買った?」

「指輪…?」

(ああ…ハルちゃんに指輪買ってあげたいんだな…。ホントにハルちゃんがかわいくてしょうがないんだ。)

リュウは相変わらず照れ臭そうにタバコを吸っている。

「明日休みだし…一緒に行く?」

「いいのか?」

「オレも明日はレナと買い物に行こうと思ってたとこだし…。それに、オレたちは結婚してるから一緒にいても何も言われないけど、リュウとハルちゃん二人で歩いてると、ジロジロ見られるだろ?」

「そうなんだよな…。だから、せっかくこっちに来たのに、ハルをどこにも連れてってやれねぇんだ。」

「一緒に行こうよ。オレ、いい店知ってる。オレがレナに指輪買った時にお世話になった店。店員さんがすごく気遣ってくれてさ。」

「そうか…。ハルも片桐さんに会えると喜ぶだろうし…じゃあ、そうさせてもらうかな…。」

タバコを吸い終えたユウとリュウは、一緒に控え室を出た。

「そうだ。せっかくだから、うちの買い物にも付き合ってくれるか?」

「いいけど…。何買うんだ?」

「出産の準備だよ。レナ、産休に入ってすぐ入院しただろ?そろそろ準備しとかないと、いつ生まれてもおかしくないから。」

「そうか。オレらで良けりゃ、いくらでも付き合うぞ。」

「助かるよ。」