幸せの定義──君と僕の宝物──

リュウは涙声を絞り出すハルの唇を、自分の唇で塞いだ。

「ハル…好きだ。ずっとオレのそばにいろ。」

そう言ってリュウは、もう一度唇を重ねた。

唇をついばむように優しく吸って唇を開かせ、舌先をハルの柔らかく湿った舌に絡めた。

生まれて初めて経験する、甘くて優しいリュウの大人のキスに、ハルは目を閉じて精一杯応えた。

長いキスの後、静かに唇を離してリュウが照れ臭そうに呟く。

「ずっと我慢してたのに…。」

ハルは手を伸ばしてリュウに抱きついた。

「ねぇとーちゃん…もっとして。」

「バカ…。これ以上したら、マジで抑えきれなくなんだろ…。それに…そのまんまじゃ風邪ひく…。とりあえず、服着てくれ…。」

リュウがハルの体から目をそらして手を離すと、ハルは笑って着替えに手を伸ばした。

リュウが向こうを向いている間にパジャマを着たハルが、リュウの体に抱きついた。

「とーちゃんの体で、あっためて。」

「……バカ…。」

リュウは少し赤い顔でハルを抱き上げて、ベッドにそっと寝かせると、その隣に横になって抱きしめた。

「あっためるだけだからな。」

「キスの続きは?」

「今はまだダメ。ハルが大人になるまで、そういう事はしないって姉貴と約束したからな。」

「ハルは今がいいのに…。」

唇をとがらせて体をすり寄せるハルを、リュウは少し苦笑いしながら抱きしめた。

「もう少し大人になるまで待ってろ。オレも待ってるから。」