幸せの定義──君と僕の宝物──

ルリカはハルの顔をじっと見た。

「ハルはいいの?」

「ハルは、とーちゃんがいい。」

まっすぐにルリカの目を見て答えるハルを見て、ルリカは穏やかに微笑んだ。

「ハルがいいなら、私が言う事なんて何もないよ。リュウト、ハルを大事にしてやって。」

「ああ…。」

ルリカはハルに向き直り、母親の顔で話す。

「ハル、とりあえず高校だけはちゃんと卒業しな。その後の進路をどうするかはこれから考えたらいいけど…リュウトがいればそれだけでいいとか、甘えた事だけは考えるんじゃないよ。自分のやりたい事、ちゃんと見つけな。」

「うん…頑張る。」

ハルがしっかりうなずくと、ルリカは満足そうに笑った。

「なんにしても…良かったね、ハル。散々好きだって言い続けてきたんだもんね。目一杯大事にしてもらいな。」

「うん。」

ハルが幸せそうに笑うと、ルリカは口元で笑って、厳しい目付きでリュウを見た。

「リュウト…わかってるとは思うけど…ハルが高校出るまでは、間違っても妊娠とかさせんじゃないよ。」

「させるか!!ってか、ハルが大人になるまでは妊娠するような事しねぇから!!」

(目が笑ってねぇ!!)

「ふーん…。どうだかな…。」

サツキがニヤニヤ笑って、冷やかすようにリュウを見た。

「ハル、いつ子供ができてもいいように、早く嫁にしてもらいな。」

「おふくろ…煽んのやめろ…。」