筬「……私の家は神田財閥なんですよ。
だから、小さい頃からちょっとミスをしたら、出来が悪いと言われてきました。
でも、こんな私でも兄貴がいました
兄貴は私よりミスをしないのでよく
比べられてきました。……でも…ある日」



『………』

筬「兄貴が内緒にしてきた暴走族の総長だということがバレて兄貴が家から追い出されてしまいました。でも本当は私のせいで兄貴が暴走族の総長だということがバレたんです。………そっ、それは…」

『……無理はしないで』


筬「……大丈夫です。
兄貴に私は憧れていて、だから兄貴の
暴走族がどんなのか見てみたくて
見に行ったら…私の後をつけてきた家の者に兄貴が暴走族の総長だということが
バレたんです。それで兄貴は今追い出された日に車で引かれて植物状態なんです。」



『…そっか。兄貴さんは筬のこと想ってたんだね!』

筬「え?…軽蔑しないんですか??」


『えぇ?されたいの??』

筬「そういうわけじゃ…」
『だってー…筬は筬なりにこれまで苦しんだんでしょう?だからもう兄貴が植物状態から帰ってくることを信じて待つしかないよ!…私の大切な人もね、植物状態なんだ
だから、待ってるの』



こちらもまた、市穂が微笑んだのが
ドキドキみている筬なのでした!