「お前のせいで、あいつがどれだけ傷ついたか分かるか?お前に貶められてから、数ヶ月も喧嘩に明け暮れていたんだぞ?」
「っ……!」
「俺らがさっきー…咲誇と出会ったとき、あいつはいつも心の中で怯えてた。裏切られるんじゃないかって。そうさせたのは誰だ?お前だろ?」
「……うるさい!!」
若木諒真の手を叩き払って、睨み付ける。
「分かってるわよ!!あの人がどんなにあの場所を大切にしていたかってことくらい!!本当に悪かったって思ってる!!でも、あたしは必死だったの!!怖くて怖くて、仕方なかった……!」
叫んでいるうちに、涙があふれる。
止めたいのに、口が勝手にことばを紡ぐ。
「あたしは、守ってくれる人が欲しかった!!大丈夫だよ、一人じゃないよって!でも……そんな人、いなかった!!いつもあたしを一瞥して逃げて!!
…………もう、嫌なの……!」
手の甲で止まらない涙を拭い、目の前に立つ若木諒真に薄く笑いかけた。
「……もう、アンタには頼らないよ。今まで迷惑かけてごめん。…………じゃあね」
そう言って踵を返し、立ち去ろうとすると。


