「あたしは、6歳のときに母親を亡くした。それと入れ替わりで来たのが、義母。義母は母に似たあたしが大嫌いで、あたしを虐め始めた。
それに父と兄も加わって、毎日殴られ蹴られ犯されて。義母のバックにはヤクザがいたから逆らえなかった。
でも、去年なんとか逃げて、あたしは復讐を誓ったのよ」
一息にそう話すと、なぜか胸が少し軽くなった。
誰かに、この話をぶちまけたかったのかもしれない。
「わかった?これがあたしの過去。必ず、あいつらを殺す。そのためにアンタが必要なのよ」
フフッと自嘲気味に笑うと、若木諒真はあたしの髪の毛を離してあたしを見る。
「……何?その目。同情なんていらないのよ。そんなもの、何の役にも立たない」
どうせ、『ああ、不幸な子』とか『可哀想』とか、そんなこと思ってるんでしょ?
でも、自分は怖いから逃げて。
あたしを救ってくれる人は、今までいなかったの。
「いくら『たすけて』って言っても、誰も助けてはくれなかった。やられるのが怖くて、みんな逃げた」
若木諒真は唇を結び、ただあたしを見ている。
やめて……
そんな目で、見ないで!!


