「ねぇ…蓮央、だっけ?こんな女やめて、あたしにしよ?」



フフッ…


必ず、男はこれでオチる。


この男もそうなるはず。



・・・・だったのに。



「蓮央は、私の!あんたには渡さない!」


「なっ……!」



本田咲誇に突き飛ばされ、後ろによろめく。


蓮央という青髪の男は本田咲誇を愛おしげに抱きしめて、あたしに言った。




「お前、いらない」




___ズキンッ……





『お前なんか、死ねばいい』





義母の声が蘇る。