「その【闇桜】の総長が、今どこで何をしているのかは分からないけど...。
歩は今も、そいつの首を狙ってる…」
「そうか……」
蓮央さんが、苦い顔をしながら頷いた。
「悪かったな、そんな話させて...」
蓮央さんの言葉に首を振る真浩。
「いつかは話さないといけないからね」
「あぁ...。
しかし、歩がそんなことを隠してたとはな。
俺、歩をチームに入れる時のテストでもそんなの聞いてねぇぞ」
「歩はほら、秘密主義だから」
「...黙っとけ、真浩」
突如響いた、低い声。
それは圭太さんのものでも諒真さんのものでもない。
明らかに、ヘッドホンをつけて目を閉じている……彼の声だ。
ま、まさか…!?
全員が固まる中、いきなりむくりと起き上がった歩。
肩に手を当て、首をボキボキと鳴らしてから大きく伸びをした。
「...ったく。
ベラベラ人のこと話してんじゃねーよ」
「あ、歩……起きてたの?」
「目を休めてただけだ。寝てねぇし」
そう言う歩の目は、少し不機嫌そうなオーラを放っている。
諒真さんなんてあたしの陰に隠れて震えてるし。
情けないなぁ、もう……。


