「はぁっ……はぁっ…………!!」 圭太さんをだいぶ引き離したところで立ち止まり、膝に手を当てて深く息を吸う。 誰も、追って来る気配はない。 諒真さん……あの女の人と部屋で過ごしてるのかな…………? あたしにキスしたくせに……軽すぎるよ。 「最低…………」 そう呟いて、また走り出そうとしたとき。