「実は、この森は前とても、綺麗な森だったんです…それが今はこんなことに…」


項垂れるシオンをそっと、手で擦ってあげて、
俺は森の周りを見る。


確かに、、植物たちが不吉だ。
今にも魔物が出てきそう…。



「俺達の村の村長はこの森を支える力を持っているんです…そして、その力は代々受け継がれるんです…だけど、、」


「だけど?」


シオンが苦痛の顔をする。


「だけど、その力は悪用もできるのです…それがこの結果です…」


「そうか、、大変だったんだな…」


涙をポロポロ流すシオンに俺はそれしか言えない。


「助けてくださいレオさん、、この村を」


俺の服にしがみついて必死に頼むシオン。
そうか、、仕事は多分これのことだな。



書類に書いてあった…確か、、