「で、あんたの名前は?」


俺が少年を指差すと少年は少し警戒しながら、、


「シオン…です、」


と、名を答える。



「シオンか、警戒しなくても平気だ…俺は仕事をしに来たんだ…」


「し、ごと?」


何の?とでも言いたいのだろう。
俺は頬を少し緩めてなるべく落ち着いた声で話す。



「俺は死神だ…だから、死神としての仕事をしに来たんだ…ここの村には不吉な魔力を感じるんだ…何か知らないか?」


俺の質問にシオンはんー、と考え始める。
そして、思いついたかのように声を少しあげる。


「もしかして、俺達の村を救ってくれるんですか?」


「……それは、どういうことだ?」


シオンの言葉に俺は耳を傾ける。