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「で、そのカップルの男の人を探そうと…」


「あぁ、その通りだ…」


思い当たるのはただひとつ――。
あの、すれ違ったカップルの男だ。



「こんな、観光客が多い中、探すのか…」


「仕方ないだろ…仕事は仕事だ…終わったら観光できる。」



俺の言葉にルーは仕方なく承知をし、俺達はカップルを探すことにした…。


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「日がくれたし…今日はもう、無理だな…」


「見つかりっこねぇーよ~」


かなりの時間を費やして探したが結局は見つからなかった。
仕方なく宿泊先に戻ろうと道を歩いていると…



「レオ!!」


ルーが突然声をあげる。
だが、ルーはどこにもいない。
俺が周りをキョロキョロすると、ルーは路地裏からひょっこり顔を出して俺を手招きする。