その一言から始まるstory



靴を履き替えると足は家へと進み出す。

校門前、すごい歓声が聞こえる。


素通りしようと思ったけどやっぱ気になっちゃう。

ひょこっと群がっている女子の群れから顔を上に出すと、体操服姿でサッカーをしている琉稀くん。



───かっこいい……



ドキン…



心臓が、高鳴った。

その音で私は気がついた。



……琉稀くんのこと、好きに…なっちゃった…