──うん。かっこいい


こりゃ噂になるはずだ、と頷きながらも内心はドキドキ。



なんぞこの気持ちは。

初めての感覚に少し戸惑ってしまう。



「あ、あの……」


「あ、ごめん呼び止めて。このハンカチ、君のでしょ?さっき落ちたよ」


「あっ、ありがとう…ございます」


「敬語いらないよ?同じ学年だしね。それより名前、なんていうの?」