「ある女の子の家は母親とその女の子だけで暮らしていました。父親は居なくても幸せな日々をおくっていました。」 そう。あの日、あんなことが起こるまでは・・・・ 「お母さん。これ見て~」 「ん?どうしたの?」 「あのね!今日ね、このお花――」 振り向いたお母さんの顔色がだんだん暗くなった。 「お母さん?」 「思い出したくなかったのに。」 「え?」 バシン!