「たぶん、颯が許してくれないよ?」 そうだ。颯は私が拓斗と話すのさえ嫌がるのに、 花火を一緒に見に行くなんてダメっていうに決まってる。 「あー、その辺は大丈夫!私に任せとけばいいから。」 んー、まぁ梨々香なら大丈夫かな? 「ほら、拓斗を誘ってきたら?」 うん。と返事をして私は拓斗のもとへ向かった。 梨々香が怪しい笑みを浮かべているとも知らずに。