「おはよー……」

今日は月曜日の朝ってのもあり、私は眠くて元気が出ない。

「……どーしたの阿弓?」

「なんかあった?朝っぱらから顔が死んでるよ?」

机に突っ伏した私を、左右から元気づけようとしてくれる亜希乃と蝶羽。

「顔が死んでるってなんだよ……それ死に顔じゃん……目が死んでるなら分かるけどよ……」

今日は誰が来るのか、気になったのとちょっと怖いのとで、眠れなかった。

兄以外の男子とあまり関わりのない私にとっちゃ、今日から底なし沼に溺れて沈んでいくような一週間が始まるんだもん……

「……ん?」

顔を上げて、鞄から教科書を取り出そうとしてた時、何かが手に触れた。

「……紙?メモ?」

小さく折られたそれを広げてみる。