二人も流石にでかすぎたと気づいたようで、ボリュームを下げた。
「羨ましすぎるよ!全員校内屈指の美男子じゃん!あたし達に喧嘩売ってる?」
「よりどりみどりでしょ!贅沢言わないでよ!私達に対する皮肉に聞こえる!」
「冗談じゃねえ!私は二次元のホモが好きだって知ってんでしょ!この状況、かなり辛いんだよ!羨ましがるくらいなら代わってやりたいくらいだぜ!」
「「……」」
あ、二次元のホモが好きってとこは熱弁する必要無かったな。
一つ咳払いをしてから、私は鞄から手帳を出した。
「何それ?BL系のネタ帳?」
蝶羽がのぞき込んでくるけど、違うわ!
この状況で、余裕を持ってBLを吟味できる程、私はメンタル強くない。
「……私、彼らの顔くらいしか知らなかったから、昨日話の内容とかから得た情報をちょっと集めてみたんだよ……」
あんな風になったとはいえ、皆私を本気で想ってくれてるんだ。
ラブレターだって、きっと本気で必死になって、何度も書き直した奴もいるだろう。
なのに、それを全否定するのも失礼だよね。
だから私も、ちょっと頑張ってみたんだ。

