「うるさいよ。ヤンデレ。キショイ」
ゴチン
「いってぇ!」
紫臣くんを一発殴ってから私を取り上げたのは、まつげの長い綺麗な子。
緩い感じの長髪が、何となく猫を思わせる。
「一年C組、花宮 永遠(はなみや とわ)。一年間海外留学してたからまだ一年生だけど、君と同じ17歳だよ」
その綺麗な声は、なんだか耳になじんで、落ち着く。
「賭けをしようか?君がワタシのものにならなかったら、百万円あげてもいいよ」
ブカブカなカーディガンを着た身体が、私を覆った。
……あったかい。
「そんなことあるわけ無いから、安心して大金を賭けられるね♪」
……って、私はギャンブルの景品か?!
危うくこいつのペースに飲み込まれるところだった!
顔を上げると視線がぶつかり、花宮はいたずらっぽく舌を出した。
「だから!そんなすぐには決められないっての!人の話を聞け……」
「ほらよ、リンドー、友人関係にあるお前に、特別大サービスでタダで貸してやるよ」

