夏の恋は弾ける炭酸

「ごめん!お待たせ
思いの外屋台に並んでる人多くてさ~

はい!これ」


走って戻ってきた裕樹くんは少し息を切らし、額からは少量の汗が流れていた。

裕樹くんは私に焼きそばとリンゴ飴を手渡す。


「裕樹くん…実は私、私ね・・・
裕樹くんのことが」


「ごめん!今は心の中にしまっておいて」


「え!?」


私は一瞬で振られたことを確信した。


やっぱりそうだよね、私なんかが裕樹くんと付き合えるはずがない。


私は一瞬声が裏返ったが"焼きそばとリンゴ飴ありがとう♪"

と、そう言った私は裕樹くんの元から歩き去った。