夏の恋は弾ける炭酸

「何食べる?
好きな物言っていいよ。」


「じゃあ、焼きそばとリンゴ飴食べたい!祭りと言えば定番だよね?」


「じゃあ、俺買って来るからここで待ってて!」


裕樹くんの醸し出すオーラにすっかり虜になった私は、裕樹くんに言われるがまま首を上下に振る。


"ここで待ってて!"かー…

裕樹くんの後ろ姿を見ると、何だか切なくなってきた。
裕樹くんの背中がだんだん遠くなっていく。


裕樹くんが遠い世界の向こう側に迷い込む、青年みたい。



早く告白しないと、裕樹くんのこと失っちゃうかもしれない。



もう裕樹くんのこと手放したくない。


好きな気持ちを正直になって、裕樹くんに打ち明けたい。



好きだから、好きだからこそ、伝えたいことも沢山ある。






この想いが、ちゃんと裕樹くんに届きますように。