暗い。

ああ、目を瞑っていたのか。


重く感じる瞼を開けると、目の前には白い天井


見渡すとそこはシンプルな部屋で、私はその部屋のベッドに横たわっていた


ここは何処?


あ、この感じ前にもあったな。
うまく思い出せないけれども


そして私の格好。白いロングワンピース。そして裸足だった。しかも泥だらけ

これでは歩き回りたいにも周りを汚しそうでできないではないか


するとドアノブが回る音がして、パッと扉の方を見た

誰が入ってくるのだろうか


期待よりも不安の方が大きい



扉が開き、そこからは



よ、よよよよ





幼女!



低い位置にツインテールしていて、5才くらいかな

驚くことにこの幼女は赤毛であった

こんな綺麗な赤色は2次元でしか見たことがない

この赤毛の子が私を見るとパアッと目を輝かせて


「シットラナガミノミモザラックナシホメヤトナ」



・・・・・・・・はい?


この子何言ってるの?


知らない言語なの?


少なくとも英語、フランス語、韓国語、中国語とかではなかったけど


よくわからない言葉を言って、あの子は走り去ってしまった


いやあ、それにしても可愛いかったな。
抱きしめたかったな。
しないけど さ


驚きとか、可愛いさに悶えたりしていると、今度は神父?牧師?の服装をしている、
金髪の男性が入ってきた


雰囲気は温厚そうなんだけど、
金髪、というより黄色い髪?を後ろに束ねている


聖職者がこんな派手な髪色だなんて聞いたことがない


でも、さっきの子は赤毛だったし、此処では普通なのかな


私は割と順応が早いと思う。

何か不思議なことも、まあ実際そうなっているんだから仕方ないよね。と安易に受け入れてしまう


ただしコミュニケーション能力が著しく低いため、周りからは順応しているようには見えないであろう。

この黄色髪の人が、優しそうな笑みで


「クルゴナリユテアキュナイデランザクスヤフノレ」


うん、だから通じないんだよね

何と言ったらよいかわからなかったので、とりあえず首を傾げた


黄色髪の人は今度は困った顔になった


「ナルリ、マラゴネスンタヘマゴラヒヌケ?」


あ、今度は質問したのかな、語尾にハテナがついたのはわかった。
それでもやはりどう対応したらよいかわからず、いや、こういう時はジェスチャーでうまく伝えるのかな?でも伝わらなかったら恥ずかしいし…


やはり今度も首を傾げて返答した