ユメセカイ

「そうか、ハイドさんの所にいたのか。それでハイドさんからのあの手紙か」


ハイドさんの所にいた、ということは、あの黄色い髪の人はハイドさんというのか

折角、この世界の言葉が通じるようになったのだから、折り入って親切にしてくれたハイドさんにお礼に行けたらいいな


「ヒース様、そろそろ公務にお戻りになってください」

廊下から、そんな声が聞こえてきた


この人の名前、ヒースっていうのか。


なかなか自分から質問ができなかったものだから、やっとこの美しい人の名前を知れた

「オノ、お前はこの部屋にいろ。公務が終わったらまた戻ってくる」

「は、はい。わかりました」

美しい人、もといヒースさんが去り、入れ替わるように最初いたお婆さんと、若い女性が入ってきた


「改めて、ミモザ様のお世話をさせていただきます、メイド長のモンクです。そして娘の…」

「ステラでごさいます。私も、ミモザ様のお世話をさせていただきます。よろしくお願いいたします」


深いお辞儀の挨拶だ

ええ、親子だったんだ。すごい年の差

それに、ミモザって呼ばれている。訂正するのも面倒だし、このままでいいか


「よ、よろしくお願いします」

私もぺこりとお辞儀する


「ミ、ミモザ様!お顔をおあげになってください」


ステラさんがすごく慌てている

そんな慌てられるようなことじゃないよ。私のほうが明らかに年下だし

なぜかステラさんと私であわあわしていたら、救済が。

「ステラ、みっともないことはお止めなさい。ミモザ様、ステラが大変失礼いたしました。それでは、ミモザ様のおからだをお流しいたしたいのですが、宜しいですか?」

おからだをお流しする…

「お風呂ですよね?はい、はいります」

「かしこまりました。準備は出来ておりますのでどうぞこちらへ」

そして、この部屋にある小さな扉の所まで案内された。
どうやらこの部屋の中にお風呂が完備されているらしい

すごい、高級ホテルみたい